ED治療は基本的には自由診療であるため、費用が高額になりそうと心配な方も多いのではないのでしょうか。
本記事ではそのような方に向けて、EDの治療にかかる費用を治療法ごとに解説しました。
ぜひ最後までご覧ください。
ED治療の共通費用
ED治療にはさまざまな方法がありますが、共通してかかる費用が存在します。
初診料・再診料
ED治療は基本的に健康保険の適応外で、自由診療になります。そのため、クリニックの裁量で自由に価格を設定でき、クリニックごとで価格に大きな差があります。
初診料とは、初めてクリニックに行った際にかかる診察料のことです。初診料が無料なクリニックも一部存在しますが、高いところだと4,000円ほどかかる場合もあります。相場は1,500~2,500円ほどと見積もっておくとよいでしょう。
再診料は2回目以降の診察でかかる費用のことです、初診料より安く抑えられていることが基本で、1,000円~2,000円が相場といえるでしょう。
検査料
クリニックによっては薬の副作用によるリスクを避けるため、心電図検査や採血を実施するところもあります。基本的に検査を無料で受けることはできず、追加の費用が必須だといっていいでしょう。
心電図検査と採血どちらもそれぞれ相場は1,500円~2,000円ほどですが、クリニックによっては過去の健康診断の結果を持参すれば検査が不要になるところもあります。
ED治療薬の費用は?
ED治療薬は、勃起を鎮める酵素のはたらきを抑制し、血流をよくすることで勃起をサポートします。
日本で主に処方される治療薬は次の3種類。1錠あたりのそれぞれの価格は次のとおりです。
バイアグラ | バルデナフィル (レビトラ ジェネリック) |
シアリス | |
---|---|---|---|
相場価格 | 1,000~1,600円 | 1,300~1,800円 | 1,800~2,500円 |
用量 | 25mg | 20mg | 20mg |
服用のタイミング | 30~60分前 | 15~30分前 | 1~4時間前 |
持続期間 | 約4~5時間 | 約5~8時間 | 約24~36時間 |
副作用 | 現れやすい | 現れやすい | 現われにくい |
以前まで処方されていたレビトラは、2022年以降販売されていません。そのため、ジェネリック医薬品として国内で認可されているバルデナフィルが主流になっています。
治療薬ごとに持続力や副作用など大きな違いがあります。EDの程度や健康状態を踏まえ、適切なものを選択するようにしましょう。
また、ED治療薬は1回の性交渉で1錠飲むことが前提です。性交渉や通院の頻度に鑑みて、1度に何錠の治療薬を買うのがよいのかを併せて検討しましょう。
低衝撃波治療の費用
低衝撃波治療とは、低エネルギー衝撃波を海綿体の血管に照射することで、血流機能を向上させ、EDの改善を目指す治療法です。
治療薬は性交渉時の一時的な勃起を促すものですが、低衝撃波治療はEDの根本的な完治を目的としています。
完治までに計4~6回の施術が必要で、1回あたりの費用は30,000円~80,000円程度、合計すると120,000円~480,000円程度かかります。
クリニックによってはセットプランや初回お試しプランなどもあり、価格をやや抑えることも可能です。
陰茎海綿体注射(ICI)の費用
陰茎海綿体注射とは、性交渉の際に自身で陰茎に血管拡張薬を注射して勃起を促す一時的な治療法です。
注射1回分の費用は5,000円~11,000円程度が相場になります。注射のやり方の指導や注射のテストに追加で費用がかかるクリニックもあるため、ホームページで事前に料金を確認しましょう。
陰茎プロステーシス移植手術の費用
陰茎プロステーシス移植手術は、他のED治療法で効果が見られない際に行われる最終的な治療法です。
プロステーシスと呼ばれるシリコン製インプラントを陰茎海綿体内に移植し、必要なときに位置を移動させることで勃起状態に近い硬さを維持できるようになります。
手術費や検査費用、材料費など総額で80万円~120万円ほどが相場で、高額な手術といえるでしょう。
まとめ
本記事では、EDの治療にかかる費用を治療法ごとに解説しました。
治療薬投与や海綿体注射といった一時的な治療法は比較的安価で、1回あたりのコストは1万円以内で収まることが基本です。
反対に、低衝撃波治療や陰茎プロステーシス移植手術など、EDの半永久的な改善を目指す治療法は高額になってしまいます。
ただ、継続的に服用や通院を繰り返すよりも安くつく場合もあるため、慎重に検討するようにしましょう。